米国で得た収穫を今後に生かす。日本ハム吉田輝星投手(18)が14日、米アリゾナの秋季キャンプから11日に帰国後、初めて千葉・鎌ケ谷で練習を行った。

キャッチボールなどに汗を流し、充実した表情を見せた。米国でのキャンプを振り返り「今までやってきた練習の強度を上げて、米国でやってきたことを生かして、ひとまわり大きくなって来シーズンキャンプに入りたい」と意欲を新たにした。

現地では、シアトルにあるトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」のスタッフから指導を受けた。特に印象に残った点は、メジャーリーガーにも人気の重いボールを使ったトレーニングだ。すべて重さの違う5、6種類ほどの特注ボールを使った球を投じて、投球に必要な腕周りの筋肉やインナーマッスルを鍛えることなどが主な目的。「(実践後の)遠投なんかも楽だったので、試合前のアップとしても使える。オフシーズンは強度を上げればトレーニングにもなるかなと思う」と手応えを感じている。

現地では投球フォームや球質の測定も受けた。「直球は(上に浮き上がる)ホップ成分がほかの人より高いというのと、回転軸は縦に近いというのを教えてもらった。やっぱり直球に自信を持ちたいと思った」。メジャーの球場も間近で見ることができた。「スケールがすごかった。まだ上の舞台があるというのも感じられたし、しっかり頑張りたいなと思う」。この経験を力に変え、来季結果で見せる。【山崎純一】