新人バッテリーを目指す。広島からドラフト5位で指名された天理大・石原貴規捕手(21)が15日、奈良市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金4000万円、年俸700万円で仮契約を交わした。

同1位森下とチームメートとなり「将来的に彼がエースで、それを受けて2人で活躍することが一番うれしい。そこに向けて頑張りたい」と語った。大学では3年の夏のオープン戦で対戦した記憶が残る。「結果はあまり覚えていない…。たぶん打ったと思う…」。プロでは再戦ではなく、互いに刺激し合あって共闘を目指す。

広島の捕手は日本代表の正捕手会沢に続く2番手をベテラン石原慶とともに、若い坂倉や磯村、中村奨が争っている。打力を持ち味とする捕手が多い中、鞘師担当スカウトは「二塁送球は1秒85から1秒90と安定している。甲斐(ソフトバンク)のようになってもらえれば。伸びしろに期待している」と守備で存在感を示せると太鼓判を押した。

すでに2月1日のキャンプインに向けて体作りに取り組んでいる石原貴は「(広島捕手には)打撃のいい選手が多いので、守備でいいアピールできれば」と臨戦態勢を整えている。守備力を武器に、好素材そろう広島捕手争いに割って入る覚悟を決めた。【前原淳】(金額は推定)