背水の4年目へ鍛え直す。ヤクルトの16年ドラフト1位左腕、寺島成輝投手が埼玉の戸田寮で契約更改交渉に臨み、220万円減の880万円でサインした。今季1軍登板は中継ぎの3試合4回のみ。「ダウンです。当然です」と20%減俸を受け入れた。

先発では序盤に調子が上がらない“スロースターター”だったため、今季途中から高津監督の発案で2軍でリリーフを経験。「最初の打者から全力でいけるように、という意図があったと思う。平均球速も上がった」と気付きを得た。

上体が突っ込み、リリースがばらつくのが課題。フォーム安定と肘の強化へ、オフは小川に紹介された都内のジムでトレーニングに励む。球団の期待は大きい。「自分の勝ちも付けたいけど、結果が全て。先発、リリーフ、どっちとは言わず、与えられた役割で1軍で投げる」。持ち越された初勝利へまい進する。