ソフトバンクからドラフト2位指名された東海大・海野隆司捕手(22=関西高)が「出世コース」に乗ってルーキーイヤーからの活躍を誓った。

25日、都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金7000万円、年俸1200万円で仮契約した。今季、中継ぎとして大ブレークの甲斐野央投手(23)が約1年前に同じホテルの同じ部屋で仮契約を結んでいた。“縁起のいい”状況に「ボクも甲斐野さんと同じように1年目から活躍したい」と意気込んだ。

甲斐野とは18年の大学日本代表でバッテリーを組んだことがある。「侍ジャパンの活躍も、そうだろうなと思う感じだった。その人と同じチームで戦うのはうれしい」。大学時代は3年、4年と2年連続で「ジャパン」に選ばれた。「プロでもジャパンの正捕手。そこは当然狙いたい」と未来像を描いていた。

二塁送球1・7秒台を誇る強肩は名前から「海キャノン」として売り物にする。「まだまだ貪欲でいきたい」と控えめだが福山チーフスカウトが「守備だけではプロでもトップクラスでレギュラー争いができるほど」と高く評価する。「目標でもある甲斐さんを超えるためには、捕手らしく、聞き上手になってどんどん吸収したい」と海野は“質問攻め”にするつもりだ。

プロ入りに際して「ふとんとまくらとマットレスは持参したい」といい「大学時代はふとんが体に合わなくて腰が痛くなったこともあったので、オーダーメードのマットレスを持って行きたい」と高級マットレス購入を考えている。「まずは体をしっかり作って、来年のキャンプに臨みたい」。同じ場所で仮契約を結んだ「甲斐野&海野バッテリー」誕生と「甲斐キャノンVS海キャノン」の対決が春のキャンプで実現する。(金額は推定)【浦田由紀夫】

◆海野隆司(うみの・たかし)1997年(平9)7月15日生まれ、岡山市出身。中学時代はファイターズ岡山でプレー。関西高(岡山)では2年夏に甲子園に出場。東海大では2年春から正捕手を務め、3年春には首都リーグ首位打者。3年春秋、4年春にベストナインに選出。173センチ、83キロ。右投げ右打ち。