阪神ドラフト5位藤田健斗捕手(18=中京学院大中京)が存在感を高めている。19日、西武との練習試合で9回2死走者なしから、3番板山の代打で出場。4年目の田村と対戦し「(プロは)コントロールが違った」と技術に驚きながらも「絶対ストレートが来ると。甘いコースが来たら振ろうと」。2ストライクから狙い通り、外角球をはじき返し中前安打を放った。

プロ相手からの安打は同期一番乗り。この試合では、他に育成1位小野寺暖外野手(22=大商大)ら同期3選手が出場も、安打が出たのは藤田のみ。得点には結びつかなかったが「形はどうであれヒットが出たのを自信にしたい」と笑顔。11日のJR四国戦では中越え二塁打、15日の四国銀行戦では押し出し四球を選ぶなど、全試合途中出場ながらも堅実な仕事を見せている。小宮山慎二ブルペン捕手(34)に日々助言を求めるなど、捕手業にもまい進中。スタメンマスクを被る日が待ち遠しい。