野球が、ラグビーが、芸能界が…。日本のエンターテインメント界が、軒並み大打撃を受けることになった。新型コロナウイルスの感染拡大で、日本野球機構(NPB)は26日、都内で12球団代表者会議を臨時で開き、今後3月15日まで予定されている全72試合のオープン戦と、29日から開始する33試合の春季教育リーグ、練習試合も無観客で行うことを決めた。安倍晋三首相の発表した政府方針を受けての自粛。プロ野球は3月20日の開幕を予定通り迎えられるのか。列島の機能回復に向けて重要な2週間となる。

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オープン戦の無観客試合は史上初めての事態となる。11年の東日本大震災直後は一部のオープン戦が練習試合に切り替わり、無観客で行われたが、今回はオープン戦のまま公式記録としても残る。地方での試合を予定していた球団もあったが、中日は3月3、4日の岡崎、岐阜での西武戦を名古屋で、広島も8日の福山での西武戦をマツダスタジアムに変更することを検討している。中日加藤球団代表は「地方でお客さんが入らなければ、地方に行く必要がないので。持ち帰って検討します」と話した。