3日ロッテとのオープン戦(京セラドーム大阪)に先発予定のオリックス山本由伸投手(21)が2日、大阪・舞洲で行われた投手指名練習で調整した。ブルペン投球で18球を投じ、感覚を確かめた。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客試合となる。「いつも以上に集中して投げようという気持ちがないと。普段はお客さんが応援してくれて、自然と(試合に)入り込めているので。いつも以上に集中して、1球ずつ大切に投げていけたらレベルアップにつながる」と冷静に話した。

試合前の準備から、自分で雰囲気をつくることを意識する。「いつも以上に集中することを心掛けたい。いつもと違う環境なので、新しい気づきもあると思う。その環境をしっかり生かしたい」。前回は2月27日、宮崎でのロッテ戦(練習試合)に先発登板した。その際も無観客試合だった。「改めて、応援してくださる方の有り難みがわかった。応援のおかげで、自分の力以上のものが出せている。声援が選手の力になっていると改めて思います」と、背中を押してくれる存在に感謝した。

順調に調整が進めば、本拠地開幕の3月24日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)に先発する方向。20年シーズン開幕に向けては「僕らも楽しみですし、ファンのみなさんはもっと楽しみだと思う。そこをしっかり考えて、責任を持って戦いたいと思います」とプロ意識を高く持った。【真柴健】