楽天投手陣の柱が開幕へ動きだす。球団施設開放2日目の9日、則本昂大投手と岸孝之投手が楽天生命パークで自主練習を行った。

前日8日は休日グループだった則本昂は、午前組で41日ぶりに本拠地を踏みしめ「普段使っている球場で練習ができて楽しかった」。約80メートルの遠投を行い「そんなに悪くなかった。柔軟性、可動域を出したい」と状態を確かめた。

現状で最短開幕日の「6・19」へ、プランは描けている。2年ぶり6度目の開幕投手に指名されているエースは「6月19日スタートとしたら、6月頭くらいには実戦、試合形式のような形で投げられるようになりたい」と話す。これからの約1カ月半を逆算し「2、3週間の間に一通りブルペンで投げられるようにしたい」と、傾斜を利用してのキャッチボールを挟みながら感覚を研ぐ。

2日連続で本拠で自主練習を行った岸は、約1カ月の活動休止期間の影響を率直に明かした。休止前は腰の張りでファーム調整となっていたが「自粛前も動けていた。腰に関しては問題ない」。ただ肩の状態は「(休止中に)キャッチボールが全然できていなかった。12、1月くらいの感じ。投げる方に関してはすごく落ちたな、と感じる」と懸念を抱く。昨季3勝からの巻き返しを狙う右腕は「とりあえずゲームレベルで投げられる体はつくっていきたい」とシーズンを見据えた。【桑原幹久】