ソフトバンク高橋純平投手(23)が母の日の10日、さらなる飛躍を誓った。岐阜で暮らす母の奈穂子さんに今年も花束を贈り、プラス姉と共同で冷蔵庫をプレゼント。「いつも応援してくれているので感謝しています。今年はまだ開幕も決まっていませんが、活躍する姿を1日も早く見せたい」と決意を新たにした。

両親と姉2人に愛されて育った。「男1人なんで、自分がいうのも何ですが、甘やかされたというか、大事にされて育ったと思っています」と照れ笑い。「高校まで好き嫌いがある方だったんですが、エビが好きだといえば、しばらく食事にエビばっかり出てきたりとか…。あとクラゲ、肉、中華とかもありました」。

キャンプはプロ入り後、宮崎で春秋合わせて9度経験したが、プエルトリコリーグに派遣された18年秋を除き、毎回母が応援に駆けつけてくれている。そのたび一緒に食事をするのも楽しみになった。「アマ時代から、ずっと自分のことをサポートしてくれました」。そして昨年、自己最多の45試合に登板して17ホールドの大ブレーク。「1軍で投げる姿を見せることが大事」と痛感している。

新型コロナウイルス感染拡大で外出自粛が続くなか、絵が趣味の母から「おとなしくしておいて」とキャンバスや絵の具など画材道具が届いた。「オフに実家に帰省して福岡に帰るとき、空港まで送ってくれるんですけど、最後は泣くんです。頑張らないといけないなと思います。今年もしっかり1軍で投げている姿を見せることが、一番の親孝行だと思っています」。プロ野球が開幕したら、たくさんのうれし涙を流させるつもりだ。【浦田由紀夫】