オリックスT-岡田外野手(32)が18日、京セラドーム大阪での自主練習後、オンライン取材に応じた。

新型コロナウイルスの影響でシーズン開幕が延期されており、実戦からも遠ざかっている。自主練習では「打撃投手には投げてもらっている。(投球の)速さを感じたいときは距離を近くして打っていますね」と工夫を明かした。

4月1日から続く自主練習期間は「基本的にはバッティングのことに取り組んでいます。オープン戦期間も色々と試していて、自分のものにはなっていなかった。自分の中で、もう少し精度の高いものにしたいなと思いました」。オープン戦ではチームトップの3本塁打を放ったが「良いスイングもできれば、ダメな部分も出ていた。もっと精度を上げないとと思って練習しました。(17日から)京セラに来て、気持ちがまた一段と入った。体のキレは落ちている。もっともっと精度は上げられると思う」と話した。

あと30本塁打で通算200号本塁打に手が届くが、試合数は従来の143試合から減少する見込み。「1本でも多く打ちたいという気持ちはある。どこまで試合ができるかはわからないですけど、良いところで打ちたいというのが今の気持ちです。(試合を見て)元気になってくれる人が一人でもいれば、それがやりがい。そういう職業であると思うので、そういう意味でも試合をやりたいなという気持ちがあります」。

この期間で、ソフトバンクと激烈な優勝争いを繰り広げた14年のハイライト動画を見る機会があった。「優勝争いがしたい。(ハイライト動画を見て)優勝したい気持ちが強くなった。勝つということが僕たちにとって良い薬になる。結果を出してチームを引っ張っていかないといけないなと思います」。看板プレーヤーが、また立ち上がる。

昨季は腰痛などもあり、出場20試合。打率1割2分、1本塁打、2打点と思うような成績を残すことができず不本意なシーズンだった。オフにはプエルトリコでのウインターリーグに志願して参加。異国の地で必死にもがき続けた。T-岡田の完全復活がチームに勢いを与えることは間違いない。【真柴健】