オリックスは20日、この日に発表された夏の甲子園中止を受けて、所属選手のコメントを発表した。

13年夏に瀬戸内(広島)のエースとして躍動した山岡泰輔投手(24)は「自分にとっての甲子園は、間違いなく人生のターニングポイントでした。そういった貴重な経験が出来る機会がなくなってしまうことは残念でなりませんし、今年の甲子園にかけてきた3年生の気持ちは、想像してもしきれません。簡単では無いと思いますが、そういった選手たちのためにも、この先なんとか試合や大会が出来る環境になってほしいと思います」とコメント。

09年夏に敦賀気比(福井)で1年生ながら甲子園に出場した吉田正尚外野手(26)は「決して甲子園が全てではないですが、そこが全てだと思ってがんばってきた高校生もいると思います。甲子園という全国の舞台が無くなってしまったことは本当に残念だと思いますが、僕も甲子園を目指してきた球児の1人ですし、今までチームメートとがんばってきたことは絶対に無駄ではありません。なんとか次のステップに進むために、それだけは忘れないでがんばってほしいです」と球児を思いやった。

同09年に日大三(西東京)の2年生で出場した山崎福也投手(27)は「このような状況の中なので、どうしようもできない事だとは思いますが、甲子園を目指し、そこにかけてきた人達にとってはやりきれない思いがあると思います。特に今年で引退する3年生の球児達の気持ちを考えると、なんとも言えないです。この先どうなるかは分かりませんが、そういった球児達のためにも、少しでも試合などが出来るようになっていってほしいと思います」と話した。

17年夏、18年夏に興南(沖縄)で甲子園出場したドラフト1位の宮城大弥投手(18)は「在学中の3年生の気持ちを考えると、簡単にはコメントできません。高野連の方々もいっぱい悩んで、たくさん考えて、こういう結果になってしまったと思います。今はただただ残念ということしかありません。今後はどうなるか分かりませんが、少しでも試合の出来る環境が整ってくれたらと思います」と後輩たちにエールを送った。

10年に甲子園春夏連覇を果たした興南(沖縄)の大城滉二内野手(26)は「『次の目標に切り替えてほしい』なんて簡単には言えません。今まで目指してきたものが、何もできずに目指せなくなる無力感というのは想像できません。せめて、なんとか高校最後の大会が難しいようであれば、どんな形であっても試合はやってほしいと思います」。

19年に津田学園(三重)のエースとして甲子園出場した前佑囲斗投手(18)は「甲子園を目標にしていた球児の皆さんも多かったと思いますし、特に3年生の気持ちを考えるとただただ残念だと思います。このような状況の中で本当に難しい判断だったと思います。決まってしまった事は変えられないですし、簡単に前を向いて欲しいとは言えないですが、なんとか先に向かって進んで欲しいと思います」と球児たちの躍進を願った。