120試合は短期決戦ではない。巨人原辰徳監督(61)が27日、東京ドームでの練習後にオンライン会見を行い、約3カ月遅れで開幕する20年シーズンに向けて決意を語った。例年の143試合から23試合減少し、開幕からのスタートダッシュがカギとなる見方も出る中で、じっくり一戦必勝で戦う重要性を説いた。

「120ゲームが少ない試合数とは私は決して思ってません。長丁場だと思います。もちろんどこの球団も(開幕から)馬で言うならかかっている状態でいくと思うんだよね。選手たちはそういう中で戦うけれども、私は監督という立場ですから、そうそう簡単に短期決戦とは言えません」

長いペナントレースには毎年、山があり谷もある。戦いを熟知しているからこそ「どういう状況であっても一戦必勝。我々の戦うスタイルは変わらない」と言った。例年は球宴、交流戦後などにブレーク期間があるが、6連戦の過密日程がシーズン後半まで続く。

誰も経験のない変則的なシーズンに、先発投手の起用法は当初5人で回す予定から修正を加えた。「この日程を見る限り6人が正しいであろうと。少々日程が厳しくなるのは望むところ。月曜日も予備日になるケースもあり、12連戦、13連戦もあり得る。覚悟してスタートするべきだと思います」と指針を示した。

先陣を切る開幕投手は、ぶれずに菅野に託す。「やっぱりファンの人や周りが決めること。そういう意味では、1人しかいないんじゃないでしょうか」。31日に紅白戦、6月は12試合の練習試合で選手の力を見極め、特別な開幕に照準を合わせていく。【前田祐輔】