ソフトバンク和田毅投手が今季初黒星を喫した。4回までは3度得点圏に走者を出しても無失点で切り抜けたが、5回に田中の二塁打をきっかけに長短5安打を集中されて3点を失った。

「走者を出しながらも何とか粘ってしのげたけど、5回は粘れなかった」。5回96球を投げ終えたところで交代。冷静沈着な左腕には珍しく、降板後のベンチではグラブを投げつけ、悔しさをあらわにした。

和田自身、得意だった楽天戦失点は16年9月2日の対戦以来、4年ぶり。「あの回を最少失点で切り抜けたかったですが、大量点になってしまった。野手には申し訳ない気持ちです」。広報にコメントを託しベンチでチームを応援した。

チームは涌井の前にわずか1安打で完封負け。先発として流れをつくれなかった39歳のチーム最年長選手は、厳しい表情で球場を後にした。