法大・野尻外野手「投手も好き」大学初登板勝利貢献

  • 法大対明大 タイブレーク12回から登板した法大・野尻は無失点に抑えた(撮影・柴田隆二)

<東京6大学野球:法大3-2明大>◇第5日◇14日◇神宮

法大がタイブレーク(無死一、二塁から攻撃)採用の延長戦を制し、開幕3連勝とした。

1-1で延長に突入。12回に1点を勝ち越すと、右翼を守っていた野尻幸輝外野手(2年=木更津総合)が7番手投手として登板。その裏を4球で無失点に抑え、勝利をもたらした。明大はプロ注目の入江大生投手(4年=作新学院)が151キロを記録して9回1失点も、援護なく4連敗。立大は東大から大量12点をあげて2勝目とした。

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マウンドを駆け降りた野尻の動きは素早かった。延長12回無死一、二塁。転がってきた送りバントを三塁に送球すると、一塁にも転送され併殺が完成した。次打者は143キロで一飛に仕留めた。外野手登録の選手が、4球で勝利を導いた。「投手も好きなんで。(登板機会を)与えてもらって感謝です」。思わぬ大学初登板を喜んだ。

ベンチにあと1人の投手を残しながら青木久典監督(47)はタイブレークを考えて野尻を指名した。「フィールディングは野尻の方が上。最後の最後に使おうと。その準備はさせていました」と説明した。9回にブルペンに走り、約20球を投げた。11回から右翼に入り、勝ち越した12回に出番がやってきた。

「肩はすぐできます」。野尻が抑え投手のように話した。高校時代は投手兼三塁手で、日本代表に選出された。法大に入学する際、肘のケガもあって外野手を志望した。公式戦はもちろんオープン戦の登板もないが、シート打撃や打撃練習では投手を務める。「試合で投げるのは、日本代表だった香港戦以来です」。

法大にあっと驚くヒーローが出現して、慶大に並ぶ3連勝となった。「チャンスであと1本。貪欲ですね」。18年秋以来の優勝へ、青木監督は打線の奮起を望んだ。【米谷輝昭】

◆野尻幸輝(のじり・こうき)00年10月6日生まれ。岐阜県出身。中学時代は岐阜選抜に選ばれ、根尾(現中日)がチームメートだった。木更津総合に進み、2年夏は5番三塁、3年夏は背番号1で甲子園に出場した。法大では外野手。今リーグでは3打席に立ち3打数無安打。178センチ、92キロ、右投げ左打ち。