原辰徳監督(62)ら全選手、首脳陣が背番号「16」を背負った負けられないメモリアルデーに、巨人が劇的なサヨナラ勝利を飾った。「川上哲治生誕100年記念試合」の9回無死満塁、吉川尚がサヨナラ打を放ち、競り勝った。8回途中2失点の先発菅野に開幕10連勝の白星は付かなかったが、連勝記録も次戦に持ち越し。2位との差を6・5ゲームに広げ、貯金は今季最多の15。原監督はV9監督の川上哲治氏が持つ巨人歴代1位の監督通算1066勝まで6勝に迫った。
◆川上哲治(かわかみ・てつはる)1920年(大9)3月23日、熊本県生まれ。熊本工では甲子園準優勝2度。38年巨人入団。投手から一塁手に転向し、39年に史上最年少の19歳で首位打者。戦後は「打撃の神様」と呼ばれ、大下弘(東急)の青バットに対抗して赤バットを使い人気を二分した。58年引退。現役時代の主なタイトルは首位打者5回、本塁打王2回、打点王3回。最優秀選手3回。2年間のコーチを経て61年、巨人監督に就任し、65~73年に9年連続日本一を達成した。背番号16は永久欠番。65年野球殿堂入り。13年10月、老衰のため死去。現役時代は174センチ、75キロ、左投げ左打ち。