オリックス山岡泰輔投手(25)は京セラドーム大阪で昨年7月16日楽天戦から6連勝中。オリックス選手の京セラドーム大阪での最多連勝は金子(現日本ハム)と西(現阪神)の7連勝。今日勝てば2人の連勝記録に並ぶ。

12年前に達成した金子の京セラドーム7連勝を復刻します。(所属など当時)

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<オリックス3-1楽天>◇2008年7月26日◇京セラドーム大阪

倒れてもいい。オリックス先発金子千尋投手は飛ばした。初回は高須に4球連続の150キロ直球で遊ゴロ。4回2死三塁では、変化球だけで山崎武を追い込む。最後は外角148キロ直球で空振り三振に仕留めた。7回無失点での自身5連勝となる7勝目。7月は4勝0敗で月間MVPも当確マークだ。

打破したいプレッシャーがあった。「チーム4連勝はなかったのはプレッシャーだったんですけど、そういう意味でも飛ばしていった」と振り返る。今季7度目の挑戦となったチーム4連勝のため、余力を残すことなく腕を振っていた。

開幕投手が陥った自身の苦悩も振り払った。5月には危険球退場直後に2軍降格。再昇格後も悪い流れを止められず、交流戦中には中継ぎにも回った。清川投手コーチから「どん底を見たんだから上しかない」と鼓舞され続けた。「今は気持ちで負けてない」。ポジティブ思考を取り戻し、球宴後初戦(8月3日、対ソフトバンク)となる後半戦開幕投手も決定した。

今季初の4連勝に大石監督代行は「連勝という感覚ではなく、1戦1戦ですよね」と一戦必勝の姿勢を崩さない。借金も2まで減り、3位ソフトバンクと同じく2位日本ハムにも2・5差まで迫った。後半戦開幕カードで、一気にクライマックス・シリーズ圏内に割って入る。