阪神は先発西勇輝投手(29)が9回1失点の完投で5連勝に延ばし、2位に再浮上した。矢野監督の一問一答は以下の通り。

(テレビインタビュー)

-45回連続無失点中だった大野に初回、1、2番コンビで鮮やかな攻撃

矢野監督 本当に調子が出る前にね、2人で点とってくれて。ケント(糸原)がそのあと積極的な走塁でサードにいったっていうのもね、すごくいきましたし。立ち上がりで2点取れたっていうのは大きいですね。

-近本は3回スタートをきった。揺さぶりも大きかった

矢野監督 近本が出ると相手は無警戒でいられないのでそういうところは目に見えないプレッシャーは相手にかかっていると思います。

-3回は2死から追加点

矢野監督 そうですね、ダメージのある得点だったと思いますし、こっちとしてはいい形で点が取れました。

-2試合連続完封負けしていた大野を攻略

矢野監督 本当になかなか打てないところが続きましたけど、きょうはみんな積極的に、ちょっと高いボールを思い切っていってくれましたね。

-西勇は中5日の登板

矢野監督 西らしくね、初回に1点取られましたけど、逆にそこで気合が入ったところもありますし、最後まで行く気満々でね、しっかり投げ切ってくれた素晴らしいピッチングでした。

-4度目の完投。頼もしい

矢野監督 そうですね。本当にローテーションも中5日でいってもらったのも何回かあるんですけど、その中で勇輝(西勇)らしく投げてくれてますね。

-5連勝で2位に浮上

矢野監督 順位は最後には決まりますし、僕らにできることは明日どうやって勝つか、全員でどうやって戦うか。そういうところだと思うので、残り少なくなりましたけど、それはしっかりやりきります。

 

(囲み取材)

-西勇の印象

矢野監督 自然に気合も入るでしょう。相手もいいピッチャーってわかっているからね。もちろん先に(点を)やらないようにという意識は西も持っていたと思うけど。逆にホームランで。その後は西らしくね。大野に勝つぞというか、負けないぞというか、そのような気持ちは持っていて当然だとは思うけどね。それを実行するのは簡単なことじゃないけど、そこが素晴らしい。

-初回無死一塁から強攻策

矢野監督 作戦はいろいろあるけど。ケントも状態はいいしね。右、左関係なく対応してくれるバッターなんで、バントという頭はあまりなかった。ケントと、チカで揺さぶれるというか。

-初球攻撃が目立った

矢野監督 いいピッチャーはね。菅野にしても、そうだけど。やっぱり追い込まれたら、追い込まれるほど難しくなるし、立ち上がりゼロで行っちゃうと、どんどんエンジンがかかるんでね。そういう調子が出る前に二人で点を取ってくれたのは大きかったし。ケントが三遊間のところサードに行ってくれたというね。もちろん際どいプレーなんだけどね。あそこはちゅうちょしていたら、もう1点というのはなかったかもしれないんでね。そこは本当に効いたかなと。

-陽川も奮起

矢野監督 いや大きいよ。ちょっと東京ドームでいいホームラン出てこっち来てから内容的にアレやったけど、まああそこで打ってくれたというのは相手に与えるダメージがあるし、こっちとしてもね、2点差というのは気持ち的にもちょっと余裕の出るようなタイムリーだったんで、ナイスバッティングです。

-西は8回100球くらい。9回もエースに対する信頼

矢野監督 もちろんそれもあったし、疲れるというか中5日ではあったけど、西自身いけそうな感じもあったし、そんなに迷うことなく。まあ、スアレスが後ろにいてくれるという安心感もあるんで、それは思い切ってというか、普通に続投で。

-近本は5試合連続マルチ。3割も見えた

矢野監督 そりゃでかいよ。1回、3割くらいまでいって落ちてここまで来たし、価値あると思うし、2年目のジンクスといわれる中で、盗塁王は取って当たり前というか、とらなきゃダメだというのがあると思うけど、やっぱり3割というのは。チカの3割というのは相手にとってのプレッシャーというのがあると思うので、そういうところは目指すというか、越えていってほしい。

-チームとして5連勝。去年終盤の6連勝の勢いを感じる

矢野監督 苦しい時期もけっこう、今シーズンもたくさんあったし、みんな全員でやるというところであきらめずにやりきってくれているというのが、こういうところにつながっていると思うし。さっきも言ったけど、順位というのは上がったり下がったり、最後には絶対決まるんでね。そんなことに一喜一憂することなく…。俺自身はもちろん、考えてるんだけど、考えてしまうんだけど、自分たちの野球やること、毎日をどう過ごすかが大事。みんなしっかりやってくれている。

-桑原が抹消

矢野監督 しっかり投げられるというか肘の状態とか体のコンディションもここ何年かうまくいってなくて。しっかり投げてくれているんでね。じゃあ100%かというとそうじゃないところであいつも投げてくれていた。残り試合少なくなって、来年に向けて万全で投げてくれたらいいなというところで。投手の登録が多いのでそういうところで判断した。

-低めの見極めができていた

矢野監督 打撃コーチとスコアラーさんがいろいろ伝えてやってくれている。それも大きかったし、いい投手はどうボールを振らせるかというところがすごくうまいんで。きょうは高いボールもちょっと多かったというのもある。