ロッテの恋女房を狙う佐藤都志也捕手が1つ大きくなった。オリックス戦の4回、山本の154キロを負けじと引っ張り、決勝点となる右翼への適時打を放った。6回もバスターからの強い打球で敵失を誘い、追加点に貢献。剛腕攻略に大きく貢献し「すごく大きな自信になると思います」と充実の表情だ。

チームのピンチが最大のチャンスになった。負傷の正捕手田村に続き、柿沼も一時離脱。「ここでの結果が自分にプラスになると思うので」と食らいつく。「打てる捕手」と期待され、19年ドラフト2位で入団。1位は佐々木朗だった。「一緒に1、2位で入ったし、そこでバッテリー組んで勝って行けたら、自分にとっても朗希にとってもやりやすいと思うし」と黄金バッテリーを夢見る。

バッティンググローブ、肘当てなどを赤に変えた。「それで(調子も)良くありつつあるので、赤が合ってるのかな」と流れが自分についてきた。直近5試合で白星がなかったチームに勢いをもたらし、首位楽天との3連戦へ弾みをつけた。「少しでも勝てる捕手になりたいです」と願う。もがきながら得る経験値は、ロッテの明るい未来に直結する。【金子真仁】