マイナビオールスターゲーム2021(7月16日=メットライフドーム、同17日=楽天生命パーク)の要項発表記者会見が28日、オンラインで行われ、2年ぶりの開催に向けてソフトバンク工藤公康監督(58)が出席した。

一問一答は以下の通り。

 

-パ・リーグ打撃陣で印象に残る選手は

工藤監督 やはりホームランというところでは(ロッテ)マーティン選手がですね、昨年とは違って量産している。ロッテさんは得点が多いというところがあるので、ホームランも増えていますけど、打撃陣で言えば中村(奨吾)選手だったりが非常に調子がいい。我々にとっては脅威になっている部分でもありますし、試合をやる中でも強いなという印象はあります。

-自軍の柳田の状態は

工藤監督 4番を打つようになってからホームランも打率も得点圏打率というところもだんだん上がってきて、本来の調子を取り戻しているというところだと思います。

-若い投手が台頭

工藤監督 オリックスの宮城君がですね、今年出てきていいピッチングをしている。まだ対戦はないんですけど、同じ左としてすばらしいと思います。楽天の早川君が勝ち星でトップということですし、何よりストレートがすばらしい。変化球も勝負球として使えている。同じ左として、すばらしいピッチャーが出てきてうれしいなと思っています。

-楽天に復帰した田中将について

工藤監督 久しぶりに日本に帰ってきて、彼のピッチングを楽しみに待っていたファンだったり、周りに与える影響も大きいと思う。まだ対戦はないですけど、対策を取っていかないといけないなと思います。日本に帰ってきて、みなさんが身近に見られていることが何よりだと思います。

-注目の選手は

工藤監督 やっぱりオールスターというとホームランというところがあるかなと思いますので、ロッテのマーティン選手と、巨人の岡本選手がどんなホームランを打ってくれるかというところは楽しみにしています。

-10年ぶりに仙台でオールスター

工藤監督 私は10年前は解説をしていまして、オールスターの時は近くの球場で野球教室をやっていたのを覚えています。最初に石巻に行ったのは11年の6月でした。3カ月たたないで行ったときに、被災地のみなさんの苦労というのは想像もつかない中で大変な思いをされていた。10年たってぼくもいろんなところに行かせてもらいましたけど、そこでできた絆というのはさらに10年、もっともっと強くしていかないといけない。すべての復興が済んだわけではないと思っていますし、子どもたちは元気になってきましたけど、大人の方はまだ元気になれていないところもある。そんな中で今年宮城でオールスターができるというのは、みなさんの苦労を少しでも元気に変えて、これからの10年につなげていってもらいたいと思うので、話題性のあるオールスターにして、みんなが楽しかった、面白かったと言ってもらえるオールスターにできるように頑張っていきたいと思います。

-ファンに向けて

工藤監督 こういうコロナの状況ではありますけど、球場に来てくれるみなさま、テレビやラジオで応援してくれるみなさんに選手が躍動する姿、これぞプロの技というプレーを見ていただき、思い出に残るオールスターにしたいと思うので、ぜひ楽しみにしていてください。