パ・リーグのトップを走る8勝左腕、オリックス宮城大弥(19)が、ファン投票で先発投手部門1位に選ばれた。プロ入り2年目での快挙に「本当に光栄なことだと思います。すごくうれしい気持ちがいっぱいです」と、謙虚で控えめな素顔同様、初々しい言葉で喜んだ。

10代での球宴出場は、オリックスでは18年山本以来で、ファン投票での選出は67年ぶり。「そのときは生まれてないのでわからないんですけど、たくさんいいプレーができるようにしたいです」と、これまた素直な宮城らしい言葉で活躍を誓った。

過去の球宴で印象に残っているのは、動画で見た06年阪神藤川と西武カブレラの対決。藤川が「火の玉ストレート」で勝負を挑み、153キロストレートで空振り三振に打ち取った。自身の左腕による再現については「自信ないので。絶対に無理です」と首をぷるぷる。「三振ていうよりかは、いい球でゴロアウトだったりフライを取りたいと思います」と普段通りの姿で臨む。27日から「神様、仏様、宮城様」の文字と、まるっとした頭の似顔絵イラスト入りグッズが売り出された。Tシャツ、タオルなどは即日完売の人気で、球宴のスタンドも「神様、仏様、宮城様グッズ」で埋め尽くされるに違いない。