DeNA砂田毅樹(よしき)投手(26)が25日、4年ぶりに夏の甲子園出場を決めた母校のノースアジア大明桜(秋田)野球部に差し入れを検討中であると明かした。

「ロッテに明桜の後輩の山口(航輝外野手=21)がいるので『どうしようか』と今、話している。部長かコーチが同級生なので、何がほしいか聞いてみて、何かあげられればいい」と話した。

母校に現れた、最速157キロのスーパー球児、風間球打(かざま・きゅうた)投手(3年)に強い関心を抱いている。「『毅樹の母校のピッチャー良くない?』と先輩方から聞いて『えー』と思って調べたら『何だこの子』となった。映像を何回も見て『めちゃくちゃすごいな』と思って」。以前は高校野球を熱心に見ることはなかったが、この夏はしっかり秋田大会での投球ぶりをチェックしたという。「とりあえず、けがしないでほしいと思いながら夏の大会を見ていた。負ける気配なく順当に優勝してくれた」と、すっかりとりこになっている。

今季は前半戦だけで38試合に登板し、1勝1敗13ホールド、防御率3・00と活躍している。好調の要因を「去年の取り組みが去年のうちに1軍で成果として出したのが、今年落ち着いてやれている要因かなと思う。去年の後半に結果がある程度残せ、今年の冬を迎えられたので、やっていることが間違ってなかったと気持ちを持てた。去年だめなら不安が残ったままだった。今年はメンタル的に落ち着いて勝負できている」と分析した。

昨年の取り組みとは何か。打者に向かう姿勢だ。以前は「情緒の上がり下がりがないように」と、捕手のサイン通り、淡々と打者に向かっていた。だが、19年は防御率5・11と結果が出なくなっていた。「19年は状態も悪く、配球とか研究されていた。分かりやすくなっていたと思った。しっかり考えて投球してみようと。真逆のことをやってみようと。今は1球1球、打者の反応を見ながら投げている」。20年から取り組み始め、今年になって花開いた。

前半戦はフル回転したため、心身ともに疲労を取る。「この1カ月で気持ちを1回切っちゃおうかなと」。異例の長期間の中断を活用して、後半戦へ向けリセットして調整を始める。【斎藤直樹】

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