中日伊藤康祐外野手(21)が後半戦1軍メンバーに抜てきされた。

ウエスタン・リーグでは出塁率1位の4割8厘。エキシビションマッチでは打率4割3分8厘でアピールに成功した。与田監督は「可能性はいろいろある。明日の発表を楽しみにして欲しい」と、13日からの巨人戦(東京ドーム)でのスタメン起用をにおわせた。

後半戦への戦力整備で野手では大野奨、A・マルティネス、渡辺、伊藤が1軍切符をつかんだ。与田監督は「(伊藤、渡辺は)走力、守備も含め、打撃も状態は上がってきている。走者を進めれば、ちょっと相手がファンブルするだけでも点が入る状況をつくれる。安打、本塁打を期待するだけでは前半のような成績になる。高松に続く機動力、守備力を使える選手として期待している」。チーム打率2割3分8厘、49本塁打、249得点とリーグ最下位。攻撃力向上へカンフル剤に、前半12盗塁でブレークした高松、2軍トップ10盗塁で昇格を引き寄せた渡辺、同8盗塁の伊藤の快足3人衆を指名した。

特に4年目伊藤は同リーグで40四球を選び、出塁率リーグトップの4割8厘の好成績で昇格。「しっかり狙い球を打てるようになり、変なボール球を振らなくなった。追い込まれても、カウントを整えられるようになった」と自らの成長を振り返った。4年目の若竜が竜打線の起爆剤になれるか注目だ。