6月にDeNAからトレードで加入したロッテ国吉佑樹投手(29)が、移籍後初勝利を挙げた。

同点の7回に2番手で登板。「同点は一番緊張します。しますけど、体が硬くなったりでなく、いい緊張感でやらせてもらってます」。1四球を出したが、楽天小深田と浅村から空振り三振を奪い、直球は最速154キロを計測。無安打無失点投球で、直後の中村奨の決勝弾を呼び込んだ。

1ゲーム差で追っていた楽天との3連戦初戦を制し、今季最多の貯金5で7月13日以来の2位に浮上。国吉にとっては今季2勝目で、DeNAで5月28日に挙げた白星も楽天戦(楽天生命パーク)だった。「僕の1勝よりも、チームに勝ちが転がり込むことになった。縁起のいい球場なんだな。そう思い込んで乗っていけたらいいなと思います」と敵地を味方に付ける。単独2位とはいえ、ゲーム差はなし。井口監督は「明日も全力で取りに行きたい」。油断せず、勝ち越す。

▼ロッテ国吉佑樹投手が移籍後初勝利。今季の国吉はDeNA在籍中の5月28日楽天戦で白星を挙げており、同一年に所属した2球団で勝利は、楽天で1勝、巨人で1勝の19年古川以来11人目。 また今季の白星はいずれも楽天戦。同じチームを相手に同一年に2球団で勝利したのは48年林以来73年ぶり。林は金星在籍時に急映戦で3勝、中日戦で1勝、南海戦で1勝。大陽移籍後にもそれぞれ1勝ずつを記録した。

 

▽ロッテ二木(6回1失点も5勝目付かず)「甘くなった変化球を打たれたのは反省ですが、走者を出しながらも粘れた」

▽ロッテ安田(楽天田中将から初本塁打。5月14日以来の1発で自己最多7号)「先頭だったので、何とか出塁と考えて打席に入りました。たまたまです。うまくバットに乗ってくれました」

▽ロッテ中村奨(同点の8回に決勝7号ソロ)「片手だったので届いてくれてよかった。(試合の)後半に点を取るのはいいこと。もう少し早い回に点を取れればもっといいかなと思う」