チームの和で首位固めヤー!! ヤクルトが9戦負けなしの6連勝を決めた。前日22日に今季初めて首位に浮上。6年ぶりの優勝を“どうぞどうぞ”と譲るつもりはない。“ツバメ倶楽部”の投打がかみ合った。

“つかみはOK”だった。先発サイスニードは150キロを超える直球で押した。一方、要所ではスライダーやチェンジアップも使った。緩急で、打者が“聞いてないよ~”といわんばかりに揺さぶり、3回までパーフェクト投球。流れを呼び込んだ。

これに打線も応えた。4回2死一、二塁で西浦が5月22日以来の3号3ランで先制。「プレッシャーを感じることもなく、目の前の1試合をみんなで戦い抜こうみたいな。すごいいい雰囲気でやれている」と力をもらい、笑顔だった。

試合前にはDeNAのイベントでダチョウ倶楽部が始球式。「押すなよ」のネタの最中、球場スクリーンにはアップ中のオスナが映し出された。ダチョウ倶楽部の「オスナだよ」の呼び声に笑顔で手を振って応えるなど、ビジターながらゲストで場を盛り上げ、和やかな空気の中で始まった。声出しでは連日、ベテラン嶋が引き締める。この日は今季初めて投手陣も参加。「みんなで助け合っていこう」と強調。下位予想の下馬評を“くるりんぱ”と覆し、高い士気と一体感が、好調を呼んでいる。

上位3チームが混戦の“アツアツ”な優勝戦線。残り29試合と正念場でもあるが、熱闘を勝ち抜くために必要なのは、一枚岩となること。“友達で~き~た~”のギャグのように肩を組んで、一丸となって戦い続ける。【湯本勝大】

▽ヤクルト山田(8回1死で29号ソロ)「先制した後になかなか追加点をとれていなくて、1点返されたところですぐに取り返せたのは、チームにとってすごく大きいと思う」

▽ヤクルト・サイスニード(7回4安打1失点の7奪三振で4勝目)「10連戦ということもあり、なんとか中継ぎ陣に負担をかけたくないという気持ちでマウンドに上がった。野手の好プレー、中村の素晴らしいリードなどに助けられて役目を果たすことができた」