広島栗林良吏投手(25)が、新人のプロ野球新記録となる10試合連続セーブの快挙を成し遂げた。

2-0の9回に登板。公式戦では初の甲子園のマウンドで、1死から大山に四球で出塁を許すも、糸原をカットボールで空振り三振、最後はサンズを直球で右飛に。難なく無失点で金字塔を打ち立てた。大記録を前回登板まで「全然気にしてなかった」という右腕は「今日はちょっと勝手に意識しちゃったところもありました」と思わず本音をこぼした。

新人最多37セーブを記録したDeNA山崎康晃投手の連続試合セーブ記録「9」を塗り替えた。山崎とは東京五輪の侍ジャパンでチームメートで「見習いたいところがたくさんあった」と話す。試合に臨む際の心構えとして「ビハインドでも、『逆転するかな』と思うんじゃなくて、『逆転してくれる』と思って準備するのは大事だよね」と考え方を教わった。勝利時に仲間がマウンドに集まって喜びを分かち合う9回の「やりがい」の話など、「守護神トーク」に花を咲かせたという。

これで球団新人記録を更新する27セーブを手にし、チームを今季初の甲子園勝利&3度目の4連勝に導いた。黄金ルーキーが、デビューからの連続無失点記録に加え、また1つ球史に名を残した。【古財稜明】

▽広島佐々岡監督(栗林のプロ野球新人記録に) すごいこと。四球を出してもズルズルいかないところが本当に新人らしくない。任せているし、安心してみています。