#ありがとう亀さん-。巨人が引き分けでファイナルステージ敗退が決定し、亀井善行外野手(39)のプロ生活が幕を閉じた。「最後までこうやって1軍にいられたこと、本当に監督、コーチに感謝しています。最後もスタメンで出させてもらって、何とかヒットも打てた。結果的には残念でしたけど、良い終わり方じゃないですけど、満足いく終わり方だったかなと思います」とかみしめた。

現役最終試合となったこの日は「2番左翼」で先発出場。3回1死一塁の第2打席には、ヤクルト金久保の直球を右前にはじき返し、一、三塁とチャンスを拡大。続く坂本の犠飛での先制点につなげた。「良い当たりではなかったんですけどね。今年こうやって芯でとらえきれなかったっていうのが、もう今年ずーっとだった。僕らしいといえば、僕らしいヒットだったのかなと思います。最後1本出て、ホッとしています」と現役最後のヒットを振り返った。

最終打席は7回2死でヤクルト・スアレスの151キロに空振り三振。直後の守備からベンチに退いた。試合後には、主将坂本の肩を抱き寄せる場面もあった。後輩たちへ「この悔しい気持ちを、このオフどうやってつなげていくか。どうやってオフを過ごすかというのはすごく大事。個人それぞれが自覚してね。自覚しなければいけない選手がたくさんいる。中堅クラスが多いですし、そこらへんが自覚を持って、チームのために、という思いでどうやって練習していくのかなと思いますけどね」とエールを送った。

試合前には円陣の声出し役を任され「負けてもうたら俺、終わってまうから。頼みます。俺自身も頑張るので。何とか1勝、意地見せましょう!さあいこう!」と呼びかけた。「みんなと1試合でも多く、野球をやりたい気持ちはやっぱりありました」。あとは後輩たちへ託す。

最後はファンに帽子をとってあいさつ。「本当ね、何だろう…。ああやってユニホームとかたくさん持ってもらって、本当に選手としてはうれしいこと。1年間良いところはなかなか見せられなかったですけど、本当に感謝しかないですね」。亀井善行が、17年間のプロ生活に別れを告げた。

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