DeNAが新外国人としてブルックス・クリスキー投手(27=オリオールズFA)の獲得交渉に乗り出していることが1日、球界関係者への取材で分かった。

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最速158キロ、平均153キロという直球に落差の大きなスプリットが主な武器の右腕で、救援候補とみられる。

20年にヤンキースでメジャーデビューしたクリスキーは、今季途中にオ軍に移籍。12試合で2勝1敗、防御率14・29だった。3Aでは25試合で1勝1敗1セーブ、防御率3・68。3Aでは29回1/3で43三振で奪三振率は13・2。メジャーでも2年間通算15回で19三振の奪三振率11・4と、非常に多く三振を取る。制球にはやや難があり、7月22日のレッドソックス戦では延長10回にMLBタイ記録の1イニング4暴投でサヨナラ負けした。

DeNAは今季、三嶋と山崎が抑えを務めたが、終盤は両者とも調子を落とし、クローザーが流動的という状況に陥った。驚異的な奪三振率のクリスキーがブルペンに加われば、来季は高いレベルでの争いが期待できる。FA宣言した中日又吉の獲得も目指しているが、まずは27歳の剛腕で救援陣を補強する。

◆ブルックス・クリスキー 1994年2月3日、米アリゾナ州生まれ。16年ドラフト6巡目(全体188位)でヤンキース入団。20年7月初昇格。今年9月に40人枠を外れた後ウエーバーでオリオールズ移籍。メジャー通算16試合で2勝1敗、防御率14・40。3A通算25試合で1勝1敗1セーブ、防御率3・68。190センチ、86キロ。右投げ右打ち。