DeNA田中健二朗投手(32)が3日、横浜市内で契約更改交渉に臨み、年俸1000万円から300万円アップの1300万円でサインした。

今季は左肘の内側側副靱帯(じんたい)の再建手術(通称トミー・ジョン手術)から復帰し、18年以来3年ぶりに1軍登板を果たした。8試合に登板し、0勝0敗、防御率0・00だった。「長いリハビリからできたので。いいシーズンだったと思いますが、もっとできたかな」と話した。

田中健が「もっとできたかな」と言ったのは7、8月の成績だった。6月に支配下に復帰したが、1軍昇格は9月12日にずれこんだ。「上がる前に7、8月に打たれていたので」。イースタン・リーグでのアピールが足りなかったと反省した。

来季に向けては「1年間、1軍の戦力として。ポジションを勝ち取りたいなと思う」と抱負。ポジションとは、勝ちパターンに組み込まれることを指す。そこが、田中健にとって、本当の意味での復活となる。(金額は推定)