ソフトバンク嘉弥真新也投手(32)が20日、ペイペイドーム内で2000万円増の年俸1億6000万円プラス出来高払いの2年契約で契約を更改した。

今季は5年連続の50試合以上となる58試合に登板したが、1勝0敗、防御率4・71と苦しんだ。それだけに「2年契約をしてもらったので、しっかり頑張りたい」と球団に感謝。シーズン中に取得した国内FA権を行使せずに残留し、「今年はダメだった。悔しさを来年にぶつけて、フルですごい成績を残したい」と結果で恩返しするつもりだ。

中日から国内FA権を行使して移籍してきた又吉とは同じ沖縄出身、左右は違うが同じサイドスロー。嘉弥真は「沖縄のメンバーが増えることはうれしい。チームに溶け込めるようにサポートしていきたい」と加入を歓迎。さらに、自身を「便利屋」と表現する又吉になぞらえて「又吉も『便利屋』と言ってたんですけど、僕もそうなれるように。何かあったら嘉弥真と言われるようにですね。どこでも投げます!」とフル回転を宣言した。

控えめに見えて、実は野望は大きい。「常に1イニングを投げる準備はしている。最優秀中継ぎ取りたい。抑えていけば勝ちパターンで使ってくれると思う。後半勝負っすね」。ワンポイントだけではなく、勝利の方程式の一角も本気で狙っている。【山本大地】