中日の沖縄・北谷キャンプは10日、第3クールがスタート。新型コロナウイルス感染対応で自主隔離していた落合英二ヘッド兼投手コーチ(52)ら8コーチが現場復帰。落合コーチは早速、ブルペンで「インターバル5種目」と名付けた独自の練習法を指導した。

現役時代、ブルペンのスペシャリストだった落合コーチがマジシャンと化した。「いい球、いってるよ」。「1球ボールなら次は絶対、ストライク」。実戦を想定した独自の投球練習の合間に、この日、挑戦した岡田、笠原ら8投手の耳元で時折ソッとささやく。5パターン用意された投球の合間には2分間のインターバル。使用するマウンドは1パターンごとに移動し、落合コーチの両手にはランダムに交換できるように5個のボールが握られていた。

5つのマウンドに球種、コース、配球などを設定。通常のブルペンとは異なる複雑な空間となったが「実戦をより想像しながらということです。選手にはストレスのかかるメニューなのですが、やった方がいいという判断」と意図を説明した。

復帰のコーチ陣はフル回転。中村、森野両打撃コーチは全体練習開始前から根尾に素足でのスイングを指導。落合コーチも最後は個別特打の打撃投手も買って出た。「選手には迷惑をかけてしまった。コーチも4日間うずうずしていたし、きょうから気持ち新たにできたので」と落合コーチ。コロナ感染した立浪監督も11日には復帰の見通しで、ピッチは一気に上がりそうだ。【安藤宏樹】