楽天鈴木翔天投手(25)が、先発ローテ争いでアピールに成功した。先発のマウンドを託されると、3回を無安打無失点4奪三振。好投で期待に応えた。昨秋から始めた2段モーションから、力強い直球で打者を押す投球。一方で、2回無死一塁では、ロッテ吉田に外角のシンカーを打たせ、投手併殺打に打ち取った。「シンカー系のボールが右打者の外、左打者の内に結構決まったので、手応えは感じている」と納得の投球だった。

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富士大から18年ドラフト8位で入団。主にリリーフとして登板してきた。イースタン・リーグでも、19年は2登板のうち先発は1試合。20年は21登板中、先発が1登板。21年は31試合すべてリリーフだった。先発独特の“間”に苦労した1試合だった。「小山コーチから『中継ぎならそのテンポでいいけど、先発にしてはテンポが遅すぎる』と初回投げ終わった後にベンチで言われた」。自分の投げやすいリズムで投げていたが、2回以降は投球感覚を短くするように意識。投げながら、先発投手としての勉強も積む。目標は先発ローテーション入り。少しずつ実績を積み重ねて、定位置をつかみ取る。「そうそうたるメンバーが先発にはいるんですけど、割って入れるように頑張ります」と意気込んだ。