セットアッパー定着を目指す岩貞祐太投手(30)が、今季初実戦で1イニングをパーフェクトに抑えた。

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6回裏に3番手で登板。代打和田、8番マーキを2者連続空振り三振に仕留めると、最後は9番武藤を二ゴロに片付けた。直球、変化球ともに制球良く、わずか11球で料理した。

“ガンケル先生”の教えが生きた。休養日だった前日18日、練習場に行くとガンケルと遭遇。「去年、被打率が非常に高かった」という自身のスライダーの精度を上げるため、助っ人に話を聞いた。「長い時間教えてくれて。それがけっこうハマった。説明の仕方もめちゃくちゃうまくて、分かりやすくて」。

この日は捕手と相談した上で、教えを受け握りを改良した新スライダーを多投。「ガンケルの(スライダーの)特長は、真っすぐの軌道で曲がっていくのが持ち味だと思う。僕のウイークポイントは1回膨らんでしまう。そこを消したかった。ものすごく補えるアドバイスだった」と手応え十分。左打者のマーキからは空振りも奪った。

「先発からわざわざ中継ぎに入ってきているので、そういうところで投げないと意味がない。常にそこを狙って、1年間投げられるようにやっていきたい」。勝利の方程式の一角を担うため、今後もアピールを続けていく。