増量効果ありの一撃だった。オリックス太田椋内野手がロッテとの練習試合(宮崎市清武)で7回に左翼ポール付近へソロを放った。

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カウント3-2から山本大の内角直球を仕留め「厳しい球をうまく打てた。(ファウルにならず)内からバットが出ている証拠」と充実の表情を見せた。狙うは2年連続開幕スタメンで「最初から試合に出たいという気持ちが常にある。(開幕を)意識しながら練習しています」と若武者は鍛錬を積む。

同じ轍(てつ)は踏まない。昨季は2番二塁で開幕スタメンをつかむも、53試合の出場で打率1割7分2厘、3本塁打、9打点に終わった。悔しさを胸に今オフも大阪・舞洲の球団施設で、打撃投手の父・暁さんと二人三脚で歩んだ。

今季の秘策は「増量」だった。「力強さが欲しかった。80キロ前半だったのが、今は85キロほど。筋肉量を増やした」と話す。16日巨人戦(サンマリン)に続く2発目で、長打力アップをアピールする。中嶋監督は「しがみついていくしかない。常に競争」と21歳の挑戦を見守る。

昨年11月25日の日本シリーズ第5戦では7回に一時勝ち越しとなる適時三塁打を放ち、三塁ベース上で右拳を突き上げた。「勝てばファンも喜んでくれる。ああいう場面で打てるように」。連覇に欠かせぬピースになる。【真柴健】