9年目の苦労人が、花を咲かせようとしている。楽天和田恋外野手(26)が、「4番」で3安打2打点の固め打ち。チームのオープン戦単独首位に浮上に貢献した。これまで8試合で打率4割、4打点。4本の二塁打を放ち、右のスラッガーとしてアピールを続けている。

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9年目の苦労人が、花を咲かせようとしている。楽天和田恋外野手(26)が、「4番」で3安打2打点の固め打ち。チームのオープン戦単独首位浮上に貢献した。これまで8試合で打率4割、4打点。4本の二塁打を放ち、右のスラッガーとしてアピールを続けている。

意識改革が好調につながっている。昨秋ごろから、力を抜きながらも引っ張って長打を打つことを心がけている。3回1死一、三塁の第2打席は、初球の甘く入ったカーブを見逃さず、左翼フェンス直撃の2点適時二塁打。先制点をもたらした。続く4回2死走者なしでは左前打。狙い通りの方向に飛ばした。

一方で、8回先頭で迎えた第5打席は、山崎の外角直球を右越えの二塁打にした。「ああいう外はなかなか難しい。意識しながら右方向にいい打球が飛んだ。それはそれでいいかな」とうなずく。守備でも外野と一塁を守るユーティリティーさも持っている。

12日には、同じく外野と一塁を守る新外国人のホセ・マルモレホス外野手(29=マリナーズ)が合流した。島内、西川に小郷も猛アピール中。渡辺佳、山崎、小深田も外野を守り、ポジション争いは激しい。和田も「毎日結果を出し続けないといけない立場」と険しい表情を変えない。13年ドラフト2位で巨人に入団も、1軍出場は18年の5試合のみ。19年にトレードで楽天に加入した。通算32安打2本塁打と、ここまで順風とは言えないプロ生活だった。今年は勝負の1年。自身初の開幕1軍入りへ、闘志を内に秘め、バットを振り続ける。【湯本勝大】

◆和田恋(わだ・れん)1995年(平7)9月26日、高知・土佐郡生まれ。高知で甲子園2度出場。13年ドラフト2位で巨人入団。5年目の18年に1軍初出場。19年7月にトレードで楽天移籍。今季推定年俸720万円。180センチ、93キロ。右投げ右打ち

▽楽天石井GM兼監督(和田に)「いくらオープン戦でも、なんとかしてほしいっていうシチュエーションの中でしっかりと結果も残している。完成度も上がってきているのかなと思う」