1軍より一足早く、19日にイースタン・リーグが開幕! 各球団の注目若手選手をピックアップしました。

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【日本ハム編】

日本ハムのドラフト1位、達孝太投手(17=天理)の目標はスケールが大きい。「最終的に日本では、日本一のピッチャーになりたいと思っています」。日本一の投手になった後の目標もある。「世界を代表する投手になりたい」。まだ実戦登板はしておらず、壮大な野球人生を描くための第1歩がイースタン・リーグの舞台となる。

1月の新人合同自主トレから2月の春季キャンプを通して、体づくりをメインに取り組んだ。194センチの長身右腕の体重は選手名鑑に記載されている入団時の88キロから90キロ台へアップ。実戦デビューへ向けての準備を進めてきた。

高校時代は最速148キロだったが、恵まれたボディーを磨いていった先に、どんな投球を見せてくれるのか。「自分のスタイルっていうのを作っていくっていうのが今の目標」という達の将来像を想像しながら見守ることができるのも、ファンの醍醐味(だいごみ)だ。

ドラフト2位の有薗直輝内野手(18=千葉学芸)もスケールが大きいスラッガー候補だ。高校通算70本塁打の実力は、木製バットでも揺るがない。春季キャンプ中のフリー打撃でも先輩らにひけを取らない飛距離を披露した。打撃フォームは、目標の選手である巨人岡本和の「下半身の使い方とか、すごいマネするところなので意識しています」と参考にする。ポジションも三塁手。目指すは岡本和と同じ「4番三塁」だ。

ライバルは、同じ高卒の楽天ドラフト1位、吉野。ロッテジュニアで同僚だった。「負けたくない気持ちはあります。やっぱり、ホームランの数は負けたくないです」。ゆくゆくは1軍の舞台で張り合うことも目標だが、まずはイースタン・リーグでしのぎを削る。2人の出世争いを見ていくのも、イースタン・リーグを観戦する楽しみとなりそうだ。

日本ハムは来季、北海道・北広島にできる新球場「エスコンフィールド北海道」の開業を控えている。新たなボールパークでエースと4番になれるポテンシャルを持つのが達と有薗。近未来の主力へと成長していく過程は必見だ。【木下大輔】