日本ハムは20日、古川侑利投手(26)と支配下選手契約を結んだと発表した。背番号は91で、年俸は750万円。(金額は推定)。球団で投手が育成から支配下登録されたのは、21年3月の長谷川凌汰投手(26)以来2人目。生え抜き以外の選手としては初となる。

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古川侑は昨年プレーした巨人から戦力外通告を受けて退団。12月にトライアウトを受けて、育成契約で日本ハムに入団した。今年はキャンプインから1軍に帯同し、オープン戦は4試合に登板。計6イニングを無失点に抑えアピールしていた。

この日の試合前練習では選手と首脳陣の前で「このたび支配下登録していただきました。マウンドに立てることに感謝して、頑張りたいと思います」とあいさつ。拍手が送られ、女房役の清水はグータッチで祝福していた。

練習後には会見に臨み「育成で入団して、こんなところで終わってたまるかという気持ちでやってきた。新たなスタートラインに立てたので、これからしっかり抑えていきたいと思います」と意気込んだ。

新庄監督は「トライアウトを見たときから、彼は何でここにいるんだと。その時点で取ると決めた」と振り返った。「どんなキャンプを過ごすか見ていたら練習態度やマウンドの気迫。1回目見たときに即1軍で使えると判断して今日に至りました」と高評価。さらに「オープン戦の結果見たら、開幕投手もあるんじゃないかな。それくらいの結果を残している」と笑顔で話した。

挫折を糧に、たくましくなった姿を1軍の舞台で見せられるか注目だ。