日本ハム杉浦稔大投手(30)がロッテ戦(ZOZOマリン)で577日ぶりの先発勝利を挙げた。

「梅林がうまくリードしてくれて、野手もいい守備もありましたし、これだけ援護してくれたので、とにかく自分のピッチングに集中することができました」。最速148キロの直球は力強くて伸びがあった。杉浦らしい真っすぐを軸に、ロッテ打線を5回3安打無失点、6奪三振と圧倒した。

投球リズムの良さが、大量援護を引き出した。試合前に「5回いけるやろ。楽しんでいこうや」と杉浦に声をかけた新庄監督は「そしたら、きっちり5回いってくれた。リズムも良かったから、こうやって点数が入った」と、感謝した。

杉浦にとっては、今後へ向けた大きな収穫もあった。昨季まで試合で投げていなかったカットボールを、この試合で解禁した。2回は岡の初球で投じて空振りを奪うなど、手応えもあった。昨季、守護神を経験したことで投球の幅を広げるために習得に励んだ球種で「カウント球でも決め球にも使えそうな感じがした。1つ引き出しとしては使えそうだなという気がしました」。経験値を増やして先発再転向した右腕が、頼もしく先発マウンドに帰ってきた。【木下大輔】

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