西武山川穂高内野手(30)が「一塁」守備を解禁する。

軽度の右太もも裏肉離れから復帰後は「DH」での出場だったが、辻監督は「そうしてもらわないと。一塁いないからね」と、3日からのロッテ3連戦(ベルーナドーム)では守備にも就かせる方針を明かした。打点9と勝負強い打撃を見せていた呉念庭が新型コロナウイルスによって離脱。かといって、もちろん山川に無理はさせない。指揮官は「6連戦はできるわけない」。「DH」と併用していきながら、徐々に慣らしていく。

1日オリックス戦では山田が本職ではない一塁で好守を見せていただけに、山川は「エラーするリスクを考えたら、守りたくない」と少しプレッシャー? もあるよう。ただ、山川にとって守備は打撃のリズムを生むためにも重要な時間になる。「一塁は僕がずっとやっていたところ。投手を盛り上げたり、そういう部分で貢献していきたい」と語った。

無理をしない-。今、試合に出るにあたっては、それが大前提だ。

アウトが濃厚な内野ゴロでは一塁への全力疾走は避けている。二塁走者時など大時な局面は別だが、「ここから先も抜きます。はっきり言って」。全力プレーは心がける基本ではあるが、代償として故障のリスクが高まるのも事実。それをてんびんにかけて、抜く場面では抜く。「痛みはだんだん消えていますし、大丈夫な気はするのですけど、二の舞いになるわけにはいかないので」と言う。右太もも裏肉離れにより欠場となった14試合のチーム成績は7連敗を含む3勝10敗1分け。離脱をしないことが、何より大事なのは数字が示す。

その分、バットで暴れる。本塁打9、打点20、打率3割5分7厘と絶好調だ。1日オリックス戦でも9回に決勝弾を放つなど、勝利に直結する場面での活躍も光る。ゴールデンウイークの本拠地6連戦に「満員のお客さんの前でできるうれしさも感じながら、打席に入ったら自分の事を集中して。守備では足を引っ張らないように」と気持ちを高めた。

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