5年目右腕が6連戦アタマを任された! 広島は17日から敵地で巨人3連戦。その初戦(宇都宮)に遠藤淳志投手(23)が先発する。前回4月の対戦では4回6失点で敗戦投手に。再編された先発ローテーションでプロ入り初の週の頭を託され、0.5差で迫る巨人との再戦でリベンジ投球を誓った。2戦目から東京ドームに移り、18日は床田寛樹投手(27)、19日は九里亜蓮投手(30)の先発が濃厚だ。

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今週のカープは遠藤でスタートを切る。先週に2試合が雨天中止となり、首脳陣はローテを組み直した。日曜日が多かった遠藤が、火曜日に先発するのはプロで初めて。前回の巨人戦は4月21日で3被弾するなど4回6失点(自責4)、2敗目を喫した。「前回やられている。やり返す気持ちを持って臨みたい。カウントを追い込んでから決めにいくときの浮いた球とかを気をつけたい」。今季2度目の顔合わせ。リベンジへの青写真は描けている。

今季は日曜日、6連戦ならシンガリでの先発が多かった。それが6連戦のアタマを任された。中継ぎ陣の負担などを踏まえイニング数を投げるなど役割は大きい。「ここまで良い投球をできている。6連戦の頭だからということで変えることなく。いい緊張感の中、臨みたい」。今季チームは火曜日に4勝2敗で、勝率は曜日別最高の6割6分7厘。先発は九里、床田が担ってきた。遠藤も「チームを良い雰囲気にできる投球をしたい」と気合を入れた。背番号66が1週間にはずみをつける。

宇都宮球場のある栃木県は、出身の茨城県の隣。霞ケ浦高2年時には秋の関東大会で土を踏んだ。「ケガをして(背番号)1番じゃなかった。3番手くらいでベンチに入っていたが投げた記憶はない」。マウンドの感触こそないが、球場の記憶は鮮明に残る。「座席数が結構多かった。地元の友達とかも見に来てくれるのでそういった中ではワクワクしている」。成長した姿を見せるつもりだ。

広島はこの球場で過去3戦し、いずれも巨人に3敗。遠藤の関東大会も初戦で山梨学院に敗れた。6連戦の初戦を快投で飾り、宇都宮での記憶をアップデートする。【前山慎治】

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