巨人原辰徳監督(63)が監督通算1181勝目(904敗86分け)を挙げ、歴代10位の星野仙一監督に並んだ。最多は鶴岡一人監督の1773勝。

巨人は4回に岡本和真内野手の13号2ランで先制。7回に追い付かれたが、8回にウォーカーの適時打で勝ち越した。さらに岡本和の二ゴロの間に1点を追加。9回は大勢が締めた。

 

原監督の試合後の主な一問一答は、以下の通り。

-監督通算1181勝で星野監督に並んだ

「いや、もう全く意識がなくてですね。私が今のところは突っ走っているだけなのでね、そういう考える余裕もないですね」

-星野さんはどんな存在

「やっぱり尊敬する指導者であり、尊敬する先輩であり、尊敬する人間であったというところですね」

-今季で監督16年目。モチベーションは

「いやだからそれもね、全く頭の中になくてね、もう1年目なのよ。自分はいつでも。振り返るにはまだ早いと思うしね。だからね、まだ新米の1年生よ。そういうつもりでやっていることが、自分の中ではやっぱりいいモチベーションになっていると思います」

-星野監督の采配で参考にしていることは

「やっぱり一口でこうだったということは語れない、それくらい監督というお仕事、まあ私は1年生のつもりでやっているんだけど、特に3球団にわたってやられたということもあるしね。そういう点では、僕が今日並んだ、まあ、並ぶに値するものではないよ。僕はまだまだ新米で、道のりを含めて、僕はまだまだだと思います」

◆監督の通算勝利数ランキング

1位鶴岡一人 1773勝

2位三原脩 1687勝

3位藤本定義 1657勝

4位水原茂 1586勝

5位野村克也 1565勝

6位西本幸雄 1384勝

7位上田利治 1322勝

8位王貞治 1315勝

9位別当薫 1237勝

10位星野仙一 1181勝

10位原辰徳 1181勝

◆原辰徳(はら・たつのり)1958年(昭33)7月22日、福岡県生まれ。東海大相模で甲子園4度出場。東海大を経て80年ドラフト1位で巨人入団。1年目に22本塁打で新人王。83年打点王、MVP。ベストナイン5度、ゴールデングラブ賞2度。95年に引退し、99年にコーチで巨人復帰。02年に監督就任し、日本一。03年に退任も06年に復帰し、2度のリーグ3連覇。15年退任したが、19年に3度目の監督に就任。3年契約の最終年だった21年、22年からの3年契約を結んだ。09年WBCでは日本代表を率いて世界一。02、09、12年正力松太郎賞。18年野球殿堂入り。180センチ、86キロ。右投げ右打ち。