西武に戻ってきた呉念庭内野手(28)が、4打点の活躍で“新交流戦男”に名乗り出た。

新型コロナウイルスに感染後、復帰即「5番三塁」でスタメン。まずは、初回先制2点適時打を放つと、7回には2号2ランでとどめをさした。チームも呼応するように、今季最多13安打で最多タイの8得点で快勝。約1カ月のブランクを経て、復帰戦に呉念庭は「ホッとした。あと疲れました」と心地よい疲労感を口にした。

昨季も交流戦では打率3割3分3厘で14打点をマークと、勝負強さを見せた。特に中日戦では昨季から4試合連続マルチ安打と無類の強さを発揮。「絶対打つってボールをつぶす感じで。向こうも抑えにきているんで、こっちもさらに高めて」と臨んだ一戦。隔離期間中、後輩の姿に目を奪われた。高卒1年目で18歳で支配下登録を勝ち取り、源田壮亮の代役を務める滝沢夏央内野手。「高卒で1年目、あんな落ち着いたプレーして、18歳って考えたらなかなかできないんで。今日も一緒に守って本当に心強かったです」。三遊間を組み、2人で9個の補殺を記録した。

辻発彦監督も賛辞を贈る。「去年で大きく自信をつけているしね、それで動じないんだろうけど。結果を出せばうれしいでしょうし。集中力は非常に良い気がする」。2連勝のチームは3位浮上。借金1となった。

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