ただいま岩手! 楽天鈴木翔天投手(25)が、“第2の故郷”で成長した姿を見せた。神奈川県出身だが、大学は岩手県内にある富士大。

「4年間、岩手で成長させていただいて、今日も登板できたことで縁を感じました」

1点を失い、3-3に追いつかれた8回1死一、二塁のピンチでマウンドに上がった。日本ハム浅間をカウント1-2から内角高めの147キロ直球で見逃し三振。続く清宮にはフルカウントから外角低め133キロのスライダーで空振り三振。プロ入りしてから初めての凱旋(がいせん)登板で2者連続三振を奪い、ピンチを切り抜けた。「自分の仕事である左打者を抑えるということができましたし、長打が一番いけない場面で三振を奪えたことは良かったと思います」と納得の投球だった。

富士大から18年ドラフト8位で入団も、昨季まで登板は7試合のみ。今季は中継ぎ左腕として、13試合で防御率0・84と売り出し中だ。150キロを超える直球が武器のパワーピッチャー。石井GM兼監督ら首脳陣からの信頼を徐々に得ている。指揮官からは「もし来年岩手に来ることがあったら今度はバリバリの主戦級のような存在でいてほしい」とエールを送られた。投球を磨き、さらに好投を続ける。次に岩手で投げるときは、さらに大きくなった姿を見せる。

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