頼れる主将のバットが逆転勝ちを呼び込んだ。西武源田壮亮内野手は1点を追う8回1死一、二塁。オリックス本田の153キロを捉えて同点の右前打とした。「真っすぐがすごくいい投手ですし、真っすぐを狙っていきました」。打線は粘り強くつながり、押し出し四球から2点勝ち越しに成功した。

源田は4回にもチームにとって大きな適時三塁打を放った。2点ビハインドの4回2死一塁で山本のスライダーを右翼線へ運んだ。山本には苦杯をなめさせられてきた。今季は6月18日にノーヒットノーランを食らうなど、ここまで2試合で無得点。最後に点を奪ったのは昨年8月20日。1年間で対山本の連続無得点は40イニングまで伸びていた。

この日も1回無死満塁、2回1死満塁で後続が凡退。「序盤で点が取れなくて、僕も凡退して(高橋)光成に申し訳ないなと。エース対決ですし絶対勝ちたかった」。やっと1点をもぎ取り、球数を投げさせて、山本を6回で降板させた。

ソフトバンクが敗れてゲーム差は1・5に広がり、首位固めへ1歩進んだ。新型コロナから復活した栗山が1カ月ぶり、右太もも裏肉離れ完治の金子は5月20日以来の1軍復帰。源田主将は「毎試合粘り強く戦って、勝ちを積み重ねるように頑張りたい」と締めた。【鎌田良美】

▽西武栗山(新型コロナから1カ月ぶりの復帰戦で二塁打と、勝ち越しの押し出し四球を選び)「好機での凡打はさておき、1本出てうれしかったです。(8回の押し出しは)打って走者をかえすことをまず考えていたのですが、結果として四球になって良かった」

▽西武外崎(全5打席出塁。オリックス山本からは2二塁打と2四球で)「1打席目に直球を一発でしっかり仕留められたことで、いい流れに乗れたと思います。(前カードの)ソフトバンク戦で1打席目全部出塁できていたので、いいイメージで打席に入れました」

▽西武高橋(7回2/3を2失点で勝敗付かず)「先に点を与えてしまったことが反省点です。あの1球(オリックス宗の2ラン)だけですね。その後はいい意味で開き直って投げました」

▽西武佐々木(8回2死一塁で救援。オリックス宗を見逃し三振に仕留めて3勝目)「(高橋)光成もラスト1人投げたい気持ちが強かったと思いますけど、その気持ちをくみ取って、僕もその思いで投げました」

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