短期決戦で復活の昇天ポーズを決める。オリックスのラオウこと杉本裕太郎外野手(31)が5日、京セラドーム大阪で全体練習に参加し、96年以来の日本一に向けて再始動した。室内練習場で打撃練習を行い「(感覚は)ちょっと良い感じです」と笑顔を見せた。

昨季の本塁打王は、今季終盤に2軍落ちしていたが、逆転でのリーグ連覇を決めた2日楽天戦で再昇格。途中出場し、9回に二塁打を放ち「チームにとっても、僕自身にとっても大きかった。ホッとするする1本だった」と振り返った。念願のビールかけにも参加。「昇天したか?」の問いに「まだしていない。次のチャンスがあれば」と日本一での“昇天ビールかけ”を約束した。

開幕から状態が上がらず、一時は打率が背番号と同じ0割9分9厘まで下がった。交流戦では首位打者に輝いたが、最終的に打率2割3分5厘、15本塁打、51打点。新型コロナ濃厚接触疑い、負傷などで出場選手登録を4度外れ、規定打席にも届かなかった。10月はその悔しさを晴らす1カ月にする。2軍落ちした際は「家でずっと1軍の試合を見ていた。みんなすごいなと思って、見てた」と言い、「CSでも日本シリーズでも中心になれるようしたい」。昨季の日本シリーズで優秀選手賞を獲得した主砲が、ポストシーズンに力を込める。【真柴健】

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