阪神2軍打撃コーチに就任する山崎憲晴氏(35)が4日、高知県内で就任会見を開いた。背番号は「75」と発表された。

「このたび、2軍打撃コーチに就任させていただきました、山崎憲晴です。お話をいただいたときは、喜びとともに責任とか覚悟が大きく自分の胸に残りました」

19年に現役引退後はスコアラーとして、阪神球団に従事。その経験を武器にする。「スコアラーを通して僕が考えていたのは、打てなくても次の打席、前向きな気持ちで立ってもらいたい。その言葉をかけるタイミングとか、モチベーションを上げるというのは技術とともに大事だと思う」。技術は当然のことながら、選手の士気を高める点で、プレーヤーと密に会話を重ねてきた裏方時代の経験を重ねる。

「正直打撃コーチという立場で僕の実績は物足りないと思っているファンの方はたくさんいると思う。僕はこの3年間スコアラーとして積み上げたものと、僕にしかできないやり方で選手をサポートしていけたらなと思っている」。謙遜気味だが決意表明は力強かった。

 

◆山崎憲晴(やまざき・のりはる)1986年(昭61)12月13日生まれ、静岡県出身。埼玉栄-横浜商大を経て08年ドラフト3位で横浜(現DeNA)入団。17年オフに戦力外通告を受け、トライアウトを経て阪神入団。19年に現役引退し、20年からは阪神球団のスコアラーとして勤務。通算成績は446試合、175安打、6本塁打、58打点、打率2割1分8厘。176センチ、80キロ。右投げ右打ち。スペイン語会話という、異色の特技を持つ。