若鷹のアピール合戦、秋の陣だ。ソフトバンクは13日、今キャンプ初の実戦となる巨人との練習試合を開催。昨秋ドラフト2位の正木智也(23)が決勝犠飛を含む1本塁打2打点をたたき出すと、19年ドラフト1位の佐藤直樹(24)も負けじと2回に2ラン、高卒5年目の増田珠(23)も4回に2ランを放ち、6-3の快勝に貢献した。

3人は外野を争うライバル同士。主砲柳田、実績組の牧原大、周東らがひしめく激戦区でポジションを争う。「1発で仕留められるか」をテーマにしていた藤本監督もエビス顔だ。「どんどんこのメンバーの中から(レギュラーが)出てこないといけないからね」。

中でも正木は右の大砲候補。慶応(神奈川)では高校通算50本塁打、慶大でも同通算13本塁打を放ったパンチ力が魅力だ。今季もプロ初アーチを含む3本塁打を記録した若きスラッガーは「全然満足してない。長打力を上げて、来年は貢献したい」と意欲的だった。

○…今季7勝を挙げた大関は、完全習得を目指すカーブに手応えだ。巨人戦に先発し、3回を4安打1失点。力強い直球に曲がり球で緩急をつけ、7つの内野ゴロを奪った。「甘い球でも長打を打たれなかったのは、カーブを交ぜながらというのもあったのかなと。かなり使えるボール。もっとストライクが取れたらいいなと思います」。左のエース候補が実りの秋を実践中だ。

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