阪神岡田彰布監督が25日、65歳の誕生日を迎えた。どんな1年にしたいかと問われると「どんなて、知らんわい」と笑い飛ばした。来季12球団で指揮する監督では、最年長となる。

「おん、最年長なんやろ。阪神では」。就任した年が65歳なのは、歴代最年長。97年に第3次政権として就任した吉田義男監督(89=現日刊スポーツ客員評論家)、99年に就任した野村克也監督(享年84)はいずれも63歳でシーズンインし64歳を迎えた。「ヨッさん63やったん? 3回目の時。もっと年いってると思ったなあ。野村さんももっと年いってると思ってた。イスに座っとったやん、グラウンドで」と、当時の姿を思い出しながら話した。

11月2日から21日までの3週間、高知・安芸市で行われた秋季キャンプでは、岡田監督は初日に自らグラブを持ってノックを受け、手本を見せるなど精力的に動いた。「今の方が全然楽やわ。楽、楽。(キャンプの)最初よりか」。4度の休日もすべてゴルフに出かけた。「そや、休みなしや。マッサージもなしやで」と、元気いっぱい。

阪神タイガース愛にあふれる人生を送る岡田監督の65歳は、自身が監督として優勝した05年以来の「アレ(=優勝)」をつかみにいく1年となる。【石橋隆雄】

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