ソフトバンク椎野新投手(27)が、自身の背番号「34」をビッグにする。

26日、トレーニングのためにペイペイドームを訪れた右腕は、米大リーグのメッツに移籍した千賀が同じ背番号になったことを受けて「なんか御利益ありそうですよね、千賀さんの」と前向きにとらえた。

18年に入団して以来、34番を背負ってきた。特別な意識はなかったが、外国人選手から、背番号の入ったウエアなどを求められることが多かった。「バレンティンやグラシアルから、服をくれと言われた。不思議やったっす」。千賀がメッツで同番号に決まった影響もあって改めて話題になり、ノーラン・ライアンらがつけた米国での“エースナンバー”として愛されていると知り、身が引き締まった。

椎野は通算67試合に登板し、先発は19年の1試合のみ。来季は本格的に先発に挑戦する。このオフはシーズンを完走する体力を付けるため、肉体強化に励んでいる。「ウエートの仕方を変えてみて、体が一気にでかくなった。体重も増えてきましたね」と準備を進めている。

今季の公表体重は91キロだったが、現在は95キロまで増量。来年2月1日のキャンプインまでの目標は100キロ超えだ。「動けなくなるというイメージがあったんですけど、体重がシーズン中に落ちて、パフォーマンスも落ちるなと気がついた。シーズンを戦う体力を付けたい。(体重を)貯金したいですね」と貪欲に話した。

球団で「34」は南海時代に通算132勝を挙げた三浦清弘氏がつけたが、近年は代名詞となる選手は現れていない。肉体をビッグに強化中の椎野が先発としてブレークし、背番号もビッグに育て上げる。【山本大地】

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