楽天から戦力外通告を受けた福井優也投手(34)が、“ハンカチ王子”と語り合った。TBS系の人気番組「プロ野球戦力外通告」が27日、放送され、出演した。

10年ドラフト1位指名で、早大同期の斎藤佑樹が4球団、大石達也が6球団で競合。福井は外れ1位で広島だけが指名。ライバルだった斎藤に競合の数で負け、悔しい表情を見せていた姿が放送された。

それから12年。福井が戦力外通告を受けて、斎藤が仙台を訪れた。初めて2人きりの食事。福井は斎藤に対し「ライバル視してましたね。なにがハンカチ王子だって。アンダーシャツで拭けよ。こんなやつに負けてられないみたいなものはあった」と打ち明けた。

ともに早大で切磋琢磨(せっさたくま)してきたライバル。斎藤は「福井は俺とは全然違う。(現役を)できるし、やってほしい。引退して初めて気付いたけど、みんな同期がプロ野球で活躍しているのはすごくうれしい。頑張っている人に頑張ってとなかなか言えないけど、俺らはみんな思っているから頑張ってほしい」と現役続行を後押し。福井は「斎藤、大石の分までと思ってないわけではないけど、分までというのはない。みんな頑張ったし、ただ1年長いとか2年長いからどうという訳じゃない。結果終わって、お互い頑張ったねと言えたらいい。斎藤がいなかったらというのは心から思えるから感謝している」と同期愛をにじませた。