西武2軍が9回裏に10得点する奇跡の大逆転劇を演じた。

0-7で迎えた9回、ヤクルト2番手の大下から、渡部健人内野手(24)が左翼へ5号本塁打。その後、連打を経て、岸潤一郎外野手(26)が5号3ランを放って、3点差に迫った。

勢いは止まらず、連打の後、代わった3番手の左腕久保から西川愛也外野手(23)の適時打で2点差。さらに川越誠司外野手(29)の2点適時打で同点に追いついた。

これで終わらない。さらに打者一巡で渡部の安打で1死一、二塁に。最後はマーク・ペイトン外野手(31)が変化球を右翼への1号サヨナラ3ランに。生還すると、仲間から水をかけられるなど祝福を受けた。

西武2軍はこの日、1試合で14安打。そのうち10本を9回裏に集中させ、奇跡の「10X」を成し遂げた。

◆1軍では 9回裏の大差逆転サヨナラ勝ちは、93年6月5日近鉄-ダイエー戦の6点差が最大。この試合は9回表終了時点でダイエーが8-2とリード。その裏に近鉄が4点を返してなお2死満塁のチャンス。代打山下の中前打で同点となり、ダイエー中堅手大野の悪送球で一塁走者も一気に生還。近鉄が7点を挙げて9-8でサヨナラ勝ち。

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